HOME 事務局 会員名簿 LINK&協賛企業様 お問い合わせ
事務局

OBの独り言 目次
 


OBの独り言
関六伝統の一戦にしがらみはない?
060510 北住達也

5月13日、14日に関西六大学野球、京都産業大学と龍谷大学との所謂「産龍戦」が行われる。この戦いは、京滋野球連盟時代から続く伝統の一戦で、優勝争いにも絡むことが多い。今年も勝ち点3の首位同士での戦いとなった。
さて、その「産龍戦」だが今年は18:00プレーボールのナイトゲームとなった。これは、集客にも役立つし、私も見に行きやすいと考えていたのだが、なんとこの日の昼に、春季高校野球京都大会準決勝が行われる予定になっていた。
つまり、13日と14日は昼に高校野球、夜に大学野球が楽しめる週末となったわけです。

どうしてこのような組み合わせが生まれたのだろうか?これは関西特有の現象によるものだと思われる。つまり、従来からいわれている、野球場不足に対する一つの対応策ともう一つは大学野球の観客動員に対する対応策のためである。
関西の野球場は、かつて日生球場、藤井寺球場、大阪球場、西宮球場があったが、それぞれ廃止になり、現在中学から社会人野球まで野球場のスケジュールを組むのに各連盟が苦労をされている。そこで今回、同じ日に違う連盟や団体が試合を組むことが生まれたと思われるが、ファンにとっては、違うりーグの試合や、レベルの違う試合を同じ日の同じ会場で見ることはありがたい事であり、連盟にとっても更にファン層が広がると考えられ、選手にとっても観客の多い前で高いモチベーションのプレーが出来ることになり、いい事ずくめと思われる。

一方、東京での大学野球は一時の人気はないようだが、早慶戦ともなると、神宮球場が満員となる状況である。先日も東京に出張に行った際に、喫茶チェーン店前に東京六大学野球リーグのポスターが貼ってあるのを見て私は軽いカルチャーショックを受けた。
関西で学生野球のポスターが街中に貼ってあることは考えられないからだ。<大学周辺の学生街なら別だが> 現在、関西の野球連盟で入場料金を取っているのは、5リーグある中で、関西六大学と関西学生野球の2リーグのみとなっている。しかしながら両リーグとも十分な観客動員をしているとは言いがたい。原因は様々に考えられるが、各連盟とも観客動員を増やす事も念頭においていることだろう。一般的には、各リーグでの早慶戦のような名物試合を作るべく、産龍戦、同立戦、関関戦などを盛り上げようとしているようである。今回の企画が観客動員に繋がってくれることを切に願ってやまない。同時に選手たちも各連盟がそのような運営努力の末試合が成り立っている事を考えての全力のプレーを期待したい。 選手諸君頑張ってください。



トップに戻る


Copyright(C)京都産業大学硬式野球部OB・OG会