平成19年9月21日金曜日 京都新聞 朝刊より

快進撃支える大きな存在
初の専任コーチは俊足好打の元ベストナイン   〜 平山哲也専任コーチ 〜

三重県松坂市出身の27歳。鈴鹿高→京産大では俊足好打の中堅手として活躍、大学4年
の02年秋にベストナインに選ばれた。卒業後は佐川印刷の軟式野球部で1年間プレーした
後、京都国際中の監督を3年間務め、勝村監督が「自分のやりたい野球を理解してくれて
いるから」と初めて専任コーチに招いた。
  平山コーチは大学の嘱託職員の傍ら、主に野手を指導し、「キャッチボールやバントなど
基本をおろそかにしないように意識づけした」。首位打者を獲得した炭山選手は「ひとつの
プレーを大切にする意識が強く、自分たちの野球が上達していると感じる」と喜ぶ。
  俊足を活かして大学では1番打者だっただけに「走塁は人より意識して教えている」と
いう。07年春は効果的な走塁ができなかったことも響いて五位に甘んじたが、今季は
前の塁を狙う走塁が得点に結びついている。
  勝村監督は「試合前に方針を話しておけば、救援投手の準備など自らしてくれる。彼が
いなかったときは後手に回ることもあったので助かっている」と目を細める。
  現在は開幕4連勝の勝ち点2、残り3カードに5季ぶりの優勝を懸ける。
平山コーチは「集中力を継続させるだけ。夏場の厳しい練習も乗り越えたし、自信を
持ってやってほしい」と後輩たちの活躍に期待している。

記事/川越弘太郎