2007年3月3日土曜日  スポーツニッポンより

七人の侍 参上  〜スポニチ記者見聞録〜  勝手に大学HP大賞

 突然ながら勝手に「大学ホームページ大賞」を選出してみた。関西学生野球連盟、関西
六大学野球連盟の12チームをチェック。データ、見やすさ、更新頻度、情報量の4項目
に分けて、あくまで私的に考えてみた。
グランプリはデータ以外の3項目が満点の京産大。特にデザインが秀逸で、トップペー
ジが既にサイトマップにような見やすさだった。情報量の部も歴史やトピックスが細かく
掲載されている。これなら、10分あればちょっとした「サンダイ・マニア」になれる。
主務の川勝さんは「保護者の方がよく見ますから、時間があれば更新しています」と
語る。
関西学生野球連盟は総じてレベルが高かった。どのチームもまめに更新がなされていた。
データも豊富で、関大、関学大、同大、京大は過去数年の試合結果や、個人の成績も調べ
ることができる。「記録マニア」への第一歩だ。次点はこの4大学だろう。
ところが、寂しい状況にあるチームもある。サイトを持たなかったり、大学からページ
がリンクされていないケースもある。部活動は大学にとってもアピールの手段であるはず。
学校側がサポートすれば、より簡単に、より良いものが作れるのにと思うが残念だ。
「マネーボール」で有名な米大・アスレチックスは選手のスカウトを、各大学のサイト
のデータをもとに行っていたという。大切なのは内容。個人に訴えかけられる重要な情報
発信源だけに、新たな大学野球のファン開拓へは、改善が必要になってくると思う。
とはいえ、現在もチームの個性がぎっしりと詰まっているのも事実。リーグ開幕までに
一度、見比べてみてはいかがでしょうか?

 倉世古 洋平 (くらせこ ようへい)
三重県生まれの28歳。阪神担当を経てアマチュア野球担当へ。宇治山田高では
野球部主将を務めたが、05年に草野球でボールを投げた際に右腕を骨折した
「イタい」過去を持つ。